弁護士の求人情報を探す方法について詳しく解説!
公開日:2023/08/15 最終更新日:2023/05/29
弁護士の就職や転職先を探す方法はひとつではありません。かつては知人からの紹介や日本弁護士連合会が提供する「ひまわり求人求職ナビ」で求人情報を得て、事務所へ応募することが一般的でした。現在は一般の求人情報や、弁護士に特化した求人情報を取り扱うWEBサイトも数多く存在します。今回は弁護士の求人情報を探す方法を詳しく解説します。
弁護士の求人情報を探すのは意外と難しい
弁護士の求人情報は、職業の専門性ゆえに閉鎖的になりがちです。求人情報が表に出にくいため、自分の条件に適合した企業や事務所を見つけにくい傾向があります。
また、さまざまな条件の求人情報が並列で取り扱われていることも多く、法律事務所や弁護士事務所の求人情報では弁護士向けと事務員向けが混在していたり、事務所の規模や組織内弁護士(インハウスローヤー)といった就職先、インターン・就職・転職など求職の種類ごとに適切なキーワードを設定しないと目当ての情報が出てこなかったりします。
弁護士特化型の求人サイトであれば情報がある程度整理されていて、欲しい情報をすぐに見つけやすいこともあります。総合型求人サイトでは取り扱い求人情報が多いものの、必要な情報を見つけにくいという傾向があります。
弁護士の求人情報を探す方法
弁護士の求人情報を探す方法として、昔からとられている方法が、知り合いの先生や同期生、先輩などから法律事務所を紹介してもらうことです。応募先にとっても知人の紹介になるため、求職者に対する安心感・信頼感を持ちやすく、就職しやすいというメリットがありますが。
しかし、紹介してもらえる求人情報数は限られ、必ずしもよい職場を紹介してもらえるとは限りません。また、職場の空気が自分には合わないと思っても、紹介してもらったため、辞めにくいところもデメリットです。
就職を希望する事務所や企業があれば、ホームページから直接応募する方法もあります。ただし、常に募集をかけているとは限らず、タイミング次第では、募集が出るまで待たなければならないこともあります。
インターネットサービスを介した求人情報の探し方には、求人サイトや転職エージェントを利用する方法があります。中にはエージェント型の求人サイトもあるため、目的に合わせたサービス選びとよいでしょう。
求人サイトは、基本的に自分で求人情報を探すことになります。そこで、エージェントサービスを利用すると、代理人が求職者に代わって求人情報を収集したり、先方企業に希望や就職条件を伝えてくれたりと、手間のかかる手続きを代行してくれるため、現在の仕事が多忙な人でも求人活動できます。
キャリア相談や、応募書類や面接に関するアドバイスをもらえることも魅力です。転職エージェントは、求人企業と求職者のマッチングが成立することで企業側から成功報酬を受け取る仕組みになっているため、求職者の転職サポートは無料となっています。
転職エージェントは、求職企業と直接やりとりをするため、求人企業のニーズを把握しやすく、その情報をもとに書類選考・面接対策をとるので、選考通過率が高くなりやすいことも魅力です。
その一方で、転職エージェントの報酬は転職者の年収により増減する性質上、年収の低い転職者は優先度が低くなったり、サポートを断られたりする可能性もあります。
求人情報で確認するべきポイントとは?
希望通りの勤務先の求人情報を見つけるためには、自分がどのような仕事をしたいか、将来のビジョンを明確にすることが大切です。
やりたい業務や勤務場所、給与、労働時間、休日日数、将来性、同僚の人物像など、理想像と最低限妥協できるラインのイメージを具体化させておきましょう。
安定した収入や、ライフバランスのとれた生活を重視する場合は、事務所弁護士よりも企業内弁護士が適しています。一方、弁護士として取り扱う事案にこだわりを持つ場合は、取扱事件を得意とする法律事務所に焦点をあてることで、目的とする求人情報を厳選できます。
求人情報を確認する際には、企業や事務所情報をホームページなどでチェックすることが有効です。たとえば個人事務所の場合、事務所名の由来や、所属メンバーの顔触れや弁護士と事務職員の構成比、取扱案件、写真の雰囲気などから事務所のカラーを伺えます。
求人情報に記載された情報のみではわからない点は、必ず面接のときに聞くようにしましょう。たとえば、支店を多く持つ弁護士事務所であれば、勤務場所が本店以外になる可能性もありますし、年収や給与は事業所得か給与所得かの確認も重要です。
採用が決まったあとで「思っていたのと違った」と後悔する事態を回避できるよう、疑問点を解消することが就職活動を成功させるポイントです。
まとめ
弁護士の求人情報を探す方法について詳しく解説しました。弁護士の求人情報は専門性の高さゆえに閉鎖的になりがちで求人情報が表に出にくく、自分の条件に適合した企業や事務所を見つけにくい傾向があります。
求人情報を探す方法として、知人の紹介、目当ての企業や法律事務所のホームページを確認する、求人サイトやエージェントを利用するなどが挙げられます。このなかでも弁護士に特化したエージェントは、弁護士業界の専門担当者によるサポートが期待できるので、就職や転職を成功しやすいことが魅力です。