弁護士が求人サイトを選ぶ際に意識するべきポイントとは?

公開日:2023/07/15  最終更新日:2023/05/29

転職は、年収アップやワークライフバランスの実現、経験を積んでスキル磨く等、さまざまな目的を果たすために有効な手段です。他の職業と同じく、今や弁護士の就職先もインターネットで探せる時代となりました。今回は、転職を検討している弁護士に向けて、求人サイトを選ぶ際に意識するべきポイントを紹介します。

弁護士が求人サイトを利用するメリット

ひと昔前は、弁護士が転職する場合は、人づてに法律事務所を紹介してもらい、直接事務所へ応募することが一般的でした。

また、求人サイトを利用する場合にも、選択肢は限られており、日本弁護士連合会が運営する求人活動・求職活動をサポートするシステム「ひまわり求人求職ナビ」の一択でした。

ひまわり求人就職ナビは、法律事務所や企業・団体、官公庁・自治体などの弁護士および司法修習生に向けた求人情報・求職情報を掲載しています。全国各地から集まった求人検索ができ、官公庁や自治体の求人も掲載されていて、登録しておけば法律事務所からスカウトが届くこともあります。

一方で、記載されている情報が少なかったり、情報掲載のみなので応募までは対応していなかったり、転職サポートが受けられなかったりと、使い勝手はいまひとつの部分があります。基本的には掲載情報を見て、自分から問い合わせや応募手続きをとるなど、時間がかかるアクションをとる必要があります。

そのため、現職が忙しい場合には利用しづらかったり、あまりにも有名すぎるために中にはブラックな事務所の求人情報も存在していたりするデメリットがあります。

現在では、一般的な転職サイトにも弁護士の求人情報が掲載されるようになり、また、弁護士の転職に特化した求人サイトも数多く存在しています。ここでは前者を「総合型求人サイト」、後者を「弁護士特化型求人サイト」と呼びます。

求人サイトのなかには、転職に関わる一連のアクションをサポートしてくれる、転職エージェントサービスも選択肢に入ります。弁護士の転職に特化した求人サイトを利用するメリットとして、専門性の高さが挙げられます。また、掲載情報の豊富さも魅力です。

また、転職エージェントサービスを利用するメリットは、現職が忙しくても転職活動を進められることや、非公開求人情報を提供してもらえることなどです。

新たな求人を生み出してくれたり、書類審査や合格するためのノウハウを聞いて成功率を上げたり、法律事務所や企業の内部情報を事前に把握できること、転職の希望や条件などの交渉を代行してもらえることなどもメリットとしてあります。

弁護士が求人サイトを選ぶ際に意識するべきポイント

弁護士が、求人サイトを選ぶ際に意識するべきポイントは3つあります。まず1つめは、登録されている求人数や実績を確認することです。転職実績が高ければ、書類審査や面談に関するノウハウが期待でき、転職成功率を上げることにつながります。

2つめのポイントは、弁護士の転職に詳しいかどうかを見極めることです。転職・就職をスムーズに成功させるには、優秀なアシストが欠かせません。求人サイトやエージェントが業界や応募先企業に対して詳しければ、適切なアドバイスを受け取ることで書類選考や面談の成功率を上げられます。

弁護士特化型求人サイトであれば知識の豊富さ・専門性に問題ありませんが、総合型求人サイトは、取り扱い求人の多さが魅力的である反面、弁護士の転職に詳しくない場合があります。そのため、転職に際して専門的な話ができなかったり、的確なサポートを受けられなかったりするケースがあります。

総合型求人サイトであっても、職種別に最適なアドバイザーを割り当てるシステムであれば問題ないので、担当者がどれほど業界に詳しいかを見極めることがポイントです。保険をかけて、弁護士特化型求人サイトから必ず一社選ぶことも有効です。

3つめのポイントは、求人サイトの質の見極めです。求人サイトを利用するメリットは、納得できる転職をサポートしてもらえることです。そのためには求職者に寄り添い、キャリアを一緒に考えて検討してくれる体制が必要になります。

中には自社利益を優先させて、求人を紹介することのみに注力したり、転職サポートにかかる期間にリミットを設けたり、転職をせかしてきたりするケースもあります。

求人サイト側の報酬は、転職成立によって発生するためです。そのような担当者は、求職者のキャリアを真剣に考えているとはいえません。該当するような扱いを受けた際には、担当者の変更や求人サイトの変更を検討にいれましょう。

弁護士が求人サイトを利用する際のポイント

弁護士が求人サイトを利用する目的は、転職を成功させることです。そのためには、将来のビジョンを明確に提示することが大切です。

給与や労働時間、休日日数、やりたい業務や勤務地、将来性、同僚の人物像など、理想像と最低限妥協できるラインのイメージを作っておくことで、アドバイザーと共有しやすくなります。

また、面接時に面接官が「求職者が自社を希望する理由」や「求職者が自社で活躍するイメージ」を持ちやすくなるよう、仕事の経歴書はできるだけ詳細に書くことが大切です。

まとめ

弁護士が求人サイトを選ぶ際に意識するべきポイントを紹介しました。弁護士向けの求人サイトは「ひまわり求人求職ナビ」が有名ですが、転職サポートが受けられないため、他の求人サイトと併用することで転職成功率をアップできます。

求人数や転職実績が多く、担当者が弁護士業界に詳しいこと、弁護士特化型求人サイトを利用すること、担当者が求人紹介のみに注力したり求職者の転職をせかしたりしないことなどをポイントに探すとよいでしょう。

求人サイトを利用する際に、自分の希望や将来のビジョンを明確にしておくことも大切です。

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